伝統的な石垣
有明海から一気に立ち上がる傾斜地。こちらはみかん栽培には大切な保湿と排水の二つの機能を備えた石垣です。長い年月をかけて人の手で少しづつ積みあげてきました。園地には数えきれないほどの石垣があり、日々これらをメンテナンスしていくことも重要な仕事です。
わたしたちがつくっています
寺本果実園は40年ほど前から知的障害者の方々と共にみかん作りに取り組んでいます。当初は人手不足を埋める為の雇用でしたが、次第に精神的な自立や、自然の中で作業する事で感動が生まれることなどを実感し、ひとりでも多くの障害者に体験してもらいたいとの思いから、2004年にはNPO法人「オレンジワークの会」を立ち上げて、生活の場、雇用の場、育成の場、自立支援の場として提供することに取り組んでいます。
認定番号 D1-00460
寺本果実園は
熊本県特別栽培農産物生産者です
すべての栽培品目は熊本型特別栽培農産物「有作くん」に認定されています。「有作くん」は土づくり・減化学肥料・減農薬などに関する熊本県が独自の生産基準に基づいて生産されたことを認証した農産物のことです。
農林水産省より環境保全型農業者として賞を頂きました
おかげさまで農林水産省より平成26年度 環境保全型農業 生産局長賞を頂きました。寺本果実園は、環境に配慮し自然に寄り添うみかん栽培を心がけています。30年以上前から化学肥料や除草剤を使わない特別栽培をあたりまえのこととして続けてきています。これからも環境に配慮しながら安全で誰でも納得して頂けるおいしいみかん作りを極めていきたいと思います。
寺本果実園は生物性に配慮して除草剤を使いません。まだ肌寒い春先からいよいよ除草作業が始まります。そして夏。毎日が刈っても刈っても生えてくる草との戦いです。炎天下でひたすら草を刈り続ける作業は本当に大変で投げ出したくなります。長靴の中は汗で水浸し。体重が一日でなんと4kgも減ってしまうこともあります。
除草剤は使わない 草刈り作業
近年、葉物野菜などで窒素の残留性が問われるようになってきましたが、寺本果実園ではいち早く残留窒素に着目してその対策を心がけてきました。植物は成長過程で窒素を取り込みますが、場合によってはそれが抜けきれず、果実内に窒素分が残ってしまう場合があります。この残留窒素は人間の体に悪い影響を与えるリスクがあることも研究によって分かってきています。EUでは残留窒素の上限値が品目によってそれぞれ厳しく規制され、それを上回ると出荷できないことになっていますが、日本にはまだその規制はありません。残留窒素は、味覚においても「渋み」や「えぐみ」として表れるようです。そのため寺本果実園では、完熟有機肥料を必要な時に最小限の必要な量を施し、さらには「電磁水」という水を使って、植物の「葉の呼吸」を促進し光合成の働きを助けることによって、果実内の窒素を抜くことに努めています。
硝酸態窒素の除去
寺本果実園は、極早生みかん、早生みかん、温州みかんのほかに、ネーブル、フレッシュテラポン(不知火)、八朔、甘夏、河内晩柑(ジューシーフルーツ)、レモンなどの柑橘類を栽培しています。みなさまに季節の旬の柑橘をお届けしています。