熊本県河内町はみかんの名産地。当地でのみかん栽培のはじまりは、江戸時代の天明年間(1780年代)に当時の河内領主、牛島七郎左衛門が栽培を奨励したのが始まりといわれています。
なんと230年以上の歴史があります。昭和9年には県立果樹栽培試験所が開設し、名実ともにみかん栽培の先進地となりました。
寺本果実園は、おだやかな有明海を目の前に背後には金峰山を望む標高150mに位置します。この地は、昼夜の温度差が10℃前後と大きくまさにみかん栽培の適地です。みかん栽培に適した土、斜面いっぱいにふりそそぐ太陽の光、有明海からのミネラルたっぷりの潮風、排水と保湿の両方の機能を兼ね備えた汗の結晶の石垣、そしてなによりも年間を通して温暖な気候…おいしいみかんができる大切な要素が揃っています。
自然や環境に配慮した減農薬栽培はあたりまえのこととして、ずっと30年以上前から続けてきています。生物性の豊かな土づくりを心がけて化学肥料・除草剤は使っていません。また、近年注目を集めている残留窒素問題にもいち早く着目し、完熟有機肥料を必要な時期に最小限を与えるなど、残留窒素を極力少なくするように工夫をしています。おいしいみかんをつくるには…自然に逆らうことなく、自然に寄り添い、自然のちからをかりる…そして人間はひたすら細心の注意を払いつつも手を加えるのは最小限にとどめる。それが、わたくしたち寺本果実園が長きにわたりみかん栽培に取り組んできたやり方です。出荷時には味のバラツキをなくすため、食味検査だけでなく光センサーでみかん一個づつの糖度・酸度のバランスを厳しくチェックしています。もちろんワックスでの艶出しやエチレンガスでの着色も行っていません。
寺本果実園は、栽培・選別・販売の一貫体制をもって、安全・おいしい・お手頃な価格と三拍子がそろった河内みかんのブランドを守り続けています。みなさまに「おいしい」と言って頂けるその一言を励みに日夜作業に励んでおります。寺本果実園が自信をもってお届けするみかんを是非、ご賞味ください。
代表取締役社長 寺本 晶尚(てらもと あきひさ)
2003年専務取締役就任、2008年2月代表取締役社長就任
柑橘類の生産・販売のほかに障害者雇用、農作業体験、消費者との連携などにも取り組む。趣味は石鯛釣りと鮎釣りと大相撲観戦。ほかには大型バイクをゆっくりと走らせること。